**正月**
<お正月とは>
歳神様(新しい年の豊穣を司り、私たちに命の与えてくれる神様)をお迎えする行事である
1日から3日までを三が日
7日までを松の内と呼びこの期間を正月という
<お飾りの意味>
門松(入り口を表す)やしめ縄(案内を表す)、鏡餅は歳神様を招いて新年に幸福をくださいという意味がある
<飾り始め>
28日までに飾る
29日(二重苦)や30日(一日飾り)、31日(一夜飾り)は避ける
<お飾りの処分>
7日以降に取り外す
15日(本来の正月で小正月と呼ばれる)のお正月を焼く行事「どんと焼き」で処分する
<陰陽五行>
正月の1月は「木気」で青色の門松を飾り、「火気」の始めとしてドンド焼きなどの火祭りをして正月を祝う
木気の春を無事に向かえ豊作を祈願した
正月は「寅月」であり、「年の初め」、「春の初め」、「木気の始め」、また三合の理により「火の始め」でもある
金剋木(金気をいじめ木気を助ける/金気は犬、猿、鳥、米・麦・豆などの丸く固い穀粒、もち米からつくる白餅、ご飯の白、大豆から作る豆腐などである/お正月に猿回しやお餅を食べて金気剋殺をした)
<猿回し>
昔、馬と厩屋が多くあり常に火事を恐れていた、特に正月と5月、9月の寅午戌の火の三合は特別であった
「水剋火」の理により水の始めの猿が火気抑止の呪物として考えられた
日光東照宮の三猿が厩屋にあるのも火気抑止である