白紙

**仏像の分類**
大別すると「如来」「菩薩」「明王」「天部」ら分けられる

如来」:悟りを開いた者,お釈迦様,質素な姿である
菩薩」:如来となるために修行に励んでいる者,王子時代のお釈迦様をモデルとしているため,きらびやかな装飾を着けている
明王」:を取り除く
天部」:財産や健康などの幸福をもたらす

<大日如来>
未(ひつじ)と申(さる)の守り本尊(最高の位の仏様で永遠の繁栄を招く)
密教世界の中心に存在する仏様

<釈迦如来>
仏教の創始者ゴータマ・シッダールタを造形化
釈迦は出家するとき全てを捨てたため装飾具は一切身に着けない

<薬師如来>
人々が苦しみから逃れたいと願う心から如来像ができた
「病気の苦しみから救う」「寿命を延ばす」等
左手に万病にきく薬壷をもち,装飾具は身に着けない

<阿弥陀如来>
戌(いぬ)と亥(い)の守り本尊(精神の救済を実現)
「南無阿弥陀仏」と唱えれば,臨終のとき極楽に導いてくれる如来と信じられた

<毘盧遮那如来>

釈迦の教えを形に表し、万物をあまねく照らす根本仏
広大な宇宙の中心に君臨する仏である,東大寺の大仏のように巨大な仏像が多い

<弥勒菩薩>
お釈迦様の入滅後に如来になるため,この世に降り立った
釈迦の救済から漏れた人々を救うと信じられた
像は椅子に足を組んで腰かけ,右手を軽く頬に当てる

<文殊菩薩>
卯(う)の守り本尊(苦悩や災難を断ち切り無辺の英知を授ける)
お釈迦様の入滅後のインドに生まれた,実在の人物と言われている
「三人寄れば文殊の知恵」で知られている菩薩
知恵の力で人々を導いてくれる菩薩

<日光・月光菩薩>

薬師如来の両脇侍,左が日光菩薩で右が月光菩薩
不安や苦しみという闇の部分を昼夜にわたって光を照らし、不安や苦しみを取り除く

<地蔵菩薩>
堅固な心で,人々を六道(地獄,畜生,餓鬼,修羅,人,天)に輪廻して苦しむ人を救済する
「お地蔵さん」として親しまれている
菩薩の中で,唯一頭が剃髪である

<千手観音菩薩>
子(ね)守り本尊(全ての悩みを救済)
千の手を持ち,全ての人々を苦しみから救ってくれる

<虚空蔵菩薩>
丑(うし)と寅(とら)の守り本尊(限りのない福徳円満の知恵を授ける)
見聞きしたことを忘れない記憶力が得られる

<普賢菩薩>
辰(たつ)と巳(み)の守り本尊(人々を救済し長寿のご利益を授ける)
あらゆる所に現れて衆生を救う
女性の極楽往生も護ってくれるため女性からの信仰が厚い

<勢至菩薩>
午(うま)守り本尊(苦難と災難をさけて平安を招く)
知恵の力で迷いから救う

<馬頭観音>
馬が草を食べつくすように,人々の煩悩や悪を破壊する
家畜の守り神,馬を使った旅の安全祈願になった
像は怒りの表情と馬頭である

<不動明王>
酉(とり)守り本尊(悪魔や煩悩を断ち切り幸福と繁栄を招く)
煩悩や魔障の一切を憤怒相(両目をカッと見開き,口は開いて下唇を噛み,上の歯をみせ両端に牙が見える)という怒りの形相で調伏する

<孔雀明王>
毒蛇(諸悪)を食べる孔雀を神格化した
明王の中でただひとつ菩薩の慈悲相をみせる

<愛染明王>
愛欲の力の強さを断つのではなく,逆に利用して語りを求める力に変える
真っ赤な体躯と憤怒の形相で全身から怒りを発する

<金剛力士>
寺の門の両脇に立って諸悪を断ち切る
口を開く阿形と閉じる吽形で一対,言葉の最初「あ」と最後「ん」で万物の始まりと終わりを象徴する

<四天王>
東方に持国天,南方に増長天,西方に広目天,北方に多聞天で四方を護る護法神

<毘沙門天>
北方を護る多聞天が独尊となったときの名前
敵を降伏する本尊

<鬼子母神>
子供を守ってくれる神様
最初は,子供を食べてしまう鬼であったが,お釈迦様の教えによって改心し,子供を守る神になった

<七福神>
恵比寿天:漁業と商売繁盛の神様
大黒天:食物と財福を司る神様
毘沙門天:勝負ごとの神様
寿老人:安全と健康を守る神様
福禄寿:長寿の神様
弁財天:芸術と学問、富の神様
布袋尊:笑門来福、夫婦円満、子宝の神様

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