**仏像の見分け方**
<<すがた>>
白毫
:額に白い毛が右巻きの渦になっていたり、水晶がはめ込まれたりしている箇所/意志の力が集まる場所
瞳
目が開いた仏像は平安時代前期の作品に多く
目を伏せた仏像は平安時代後期の作品が多い
耳・耳朶
耳は人々の声を漏らさず聞くため大きく
耳朶も肩に届くほど大きい福耳である
髭
微笑みを感じさせるため
頭部
如来像は肉髻(頭部の盛り上がり/大きな知恵を示す)と螺髪(髪の毛が巻貝のようになってる)
菩薩像と大日如来は長髪で宝冠をつけている
手
指の間に水かきのような膜がある/仏の救いから漏れないように
足裏
法輪が刻まれている
<<装い>>
光背
後光またはオーラ/仏の慈悲の光
分身の仏で化仏という小さな仏をつけている
明王の災も同様
着衣
如来像は飾りをつけず納衣と呼ばれる簡素な衣、坐像の右肩を出すか小さな布を掛けている/インドの正式の席での礼儀
布で両肩をおおうのは托鉢や遊行のときの姿
台座
如来と菩薩像のみ蓮の花の形をした台座にのる
化仏
観音菩薩は額の上に小さな如来像をつけている
装飾品
菩薩は多くの飾りをつけている
<<持ち物>>
蓮華
蓮は泥の中に植えても汚れに染まらないことから心が濁った人にも語りの種子があると考えられた
水瓶
穢れを落とす清水がつねに満ちている
宝珠
願いを意のままにかなえる威力がある
宝剣
悪魔や悪心を打ち払う力の強さを表している
薬壺
あらゆる疫病を祓い除き人々の病気を治す薬が入っている
輪宝
願いを意のままにかなえ、車輪の輪が回ると一切の魔物は引く
琵琶
琵琶の音を響かせ恵みをもたらす
経典
仏の教えや万物の法則を教える
宝塔
釈迦如来の遺骨を収めた塚